1月もあと二日となりました
早いですね!
年始早々、インフルエンザやコロナの感染が増えて体調を崩される方が著しいです・・・
また、花粉症の症状も出始めているとか… 困ったものです
そこでこの時期に気を付けたいポイントを症状別にお知らせしますね!
不調1 カゼ
東洋医学では・・・
私たちの身体は、「衛気」というバリア機能が働いて寒さやウィルスが入らないように守っているのですが、何らかの理由で「衛気」が弱るとカゼを引いてしまうのです
カゼのタイプ
①冷えのカゼ
悪寒から始まり、発熱、頭痛、鼻水、鼻づまりなど。
冬から春に多い
②熱のカゼ
喉の痛みから、発熱、悪寒、頭痛、咽頭痛、せき、痰など。
秋に多い
③胃腸のカゼ
お腹の症状が主で、下痢、嘔吐、食欲不振、発熱、悪寒、頭痛、だるさなど。
梅雨から夏に多い
冬に多いのは「冷えのカゼ」ですが、カゼの特徴は変化の激しい点にあり、冷えからくるカゼでも、途中から熱のカゼに切り替わることがあります。
他にも…朝は頭痛がしていたのに喉の痛みに変わることもあります
カゼは数日で治るのもカゼの特徴です(5日程度)
1週間以上続く場合は、他の不調や病気に発展してしまう可能性があるので再度、医療の受診をお勧めします
カゼをひかない人は「正気」が強い
カゼをひくかどうかは、「正気」=「免疫力」と「邪気」=「ウィルスなど」のどちらが強いかによると考えられます
年末年始は「正気を弱めるもの」が増えて、カゼをひきやすくなるので気を付けましょう
「正気」を弱めるもの
・働きすぎ・寝不足・胃腸の疲れ・アルコールの摂取・甘いも物の食べ過ぎ・偏った食事・冷え・ストレス
冷えのカゼの養生
・カゼを予防するのに大切なのが、生活リズムと食事のバランスを整えることです
・「肝」と「脾」の疲れがあると、免疫力が低下してしまうので、食べ過ぎ、飲みすぎ、生もの、甘いもの、冷たいものは避けましょう
※「肝」のはたらき・・・「気」を全身にいき渡らせる。血を貯蔵し、適切な量を各部へと送り出す
「脾」のはたらき・・・小腸と胃を制御し、消化吸収をする。栄養素や水分を身体の上部へ運ぶ
・冷えからくるカゼに最もお勧めなのは長ネギです!
特に白い部分が良く、漢方で使われています。 加熱して食べたほうが良いので、鍋やみそ汁に良いですよ!
・もし、カゼをひいてしまったら、とにかく休むことが先決です
不調2 食べ過ぎ、飲みすぎ
年末年始はどうしても食べ過ぎ、飲みすぎになりやすいですね!?
甘いもの、脂っこいもの、生もの、冷たい物が多いと、胃腸に湿気が多くなり負担が大きくなってしまいます
例えば、刺身、てんぷら、ビール、その後にケーキといった組み合わせは一気に胃腸が疲れてしまいます…
これは典型的な「胃腸が疲れる組み合わせ」です…
食べ過ぎ、飲みすぎの養生
◇食べ過ぎた時
・お粥は胃腸を癒すにとても良く、便通を良くする作用があるのでお勧めです
1月7日(人日の節句)には、七草粥をいただかれたと思いますが、その七草にも胃腸をいたわる効能があります
すずしろ、すずな、(大根、かぶ)は胃腸を癒すはたらきがあり、消化を促してくれます
・お正月に食べるお餅は消化に負担がかかるので、量は控えめにしましょう
・ゆずの皮や、麴にも消化吸収を助ける作用があるので利用すると良いですよ!
・こってりしたもの、生もの、甘いもの、冷たい物は控えめに…
◇飲み過ぎた時
お酒の量が多い場合は、「脾」と「肝」が疲れていることが多いです…
アルコールは水では考えられない量を飲んでしまいがちですが、そうすると「胃」が水分過多で消化力が落ちてしまいます
アルコールは身体にとって「毒」ですから、「肝」が解毒してくれます。
また飲むとだいたい寝不足になり、さらに「肝」が疲れます…
「脾」と「肝」の疲れは、免疫力を低下させてしまうことになるので、できるだけ早く回復させることが大切です
アルコールの解毒を高めるものは、グレープフルーツ、オレンジ、ゆず、柿、しじみが良いですよ!
冬のツボ養生
「関元」ー 冬の臓腑「腎」を補うツボ
・おへその下(指四本ほど下)に両手のひらを当てます
押すというよりは、両手のひらを当てて温めるようにして30秒くらいリラックスしましょう
「命門」ー腰痛や冷え、ストレスに良いツボ
・おへそのちょうど後ろ側の背骨上にあります
そこをやや弱めに押しましょう(5秒を3~5回)
私事ですが、年末年始に胃腸が不調になり、つらい思いをしました…
これは、食べ過ぎからなってしまった…と心当たりがあります
年齢と共に胃粘膜が弱ってきているように思っているにもかかわらず、ついつい食事を残すことがもったいないと思い、無理をしてしまうと、そのことが仇になったようです…
皆さんも気を付けられてくださいね!<(_ _)>🍀
参考文献:「おうち薬膳養生」瀬戸佳子 著