リラクゼーションサロン ビハーラです。
梅雨空が続いていますね!
この時期は「湿邪」に気を付けて、体調不良にならないように気を付けましょうね!
※「湿邪」については後でね!
薬膳とは
皆さん「薬膳」って聞いたことはありませんか?
「薬膳」とは食事を用いて体調を整える方法のことです。
はじめて「薬膳料理」って聞いたり文字で見ると、「生薬」=漢方薬の原料(植物の葉、茎、根などや鉱物、動物の中で薬効があるとされる部分を加工したもの)が入っているものと思われがちですが、そうではなく東洋医学の考えをもとにして、今どんな状態だから、どんな体質だから、何を予防したいから、この食材を選ぶという論理が成り立っているかどうかによります。
そうなると東洋医学を理解しなくてはわからないように思いますが、そうでもありません!
実は「季節に食事を合わせる」ということなのです。
季節に合った養生とは、暑さ、寒さなどの天候にどう適応するかだけでなく、食事のとり方、睡眠、精神状態など、様々な生活養生も含みますが、今回は食事のとり方=「薬膳」についてお知らせします。
簡単にいうと、夏には夏に旬を迎える食材を使った食事を、冬には冬に旬を迎える食材を使った食事を摂ればよいということ。
これが立派な「薬膳」になるのです。
「薬膳」だからといって特別なものを用意する必要はありません
夏の薬膳養生(立夏5月5日ごろ~3か月)
特徴・・・植物は繁茂する時期。太陽の力が強くなり気・血のめぐりが亢進します。
主な邪気・・・暑邪・湿邪
疲れやすい臓器や身体の部位・・・心・小腸・血管・舌
起こりやすい不調・・・熱中症・夏バテ・不眠・むくみ・食欲不振
食養生のポイント
〇赤色の物を食べる
〇夏野菜をたくさん食べる
〇甘い物、冷たい物、生ものは控えめにする
〇血流を良くするもの、血液を補うものを良く摂る
生活の注意点
・初夏から汗をかけるようにする
・湿気のある時期は、お小水をしっかり出す
・身体を冷やし過ぎないように気をつける
・水分補給はしっかりする
夏に食べたい食材
「心」を養うもの
※東洋医学では夏は「心」の季節で、「心」は心臓のことだけではなく、血液の流れと精神活動(こころ)も含みます
小麦、ココナッツ、蓮の実、あん肝、ひじき、ウーロン茶、紅茶、赤い食材
熱を冷ますもの
苦瓜、キュウリ、冬瓜、トマト、なす、緑豆(もやし)、豆腐、緑茶、スイカ、レモン、パイナップル、バナナ、メロン、マンゴー
身体を潤すもの
トマト、キュウリ(ウリ科のもの)、豆腐、アスパラガス、豚肉、イカ、鶏卵、びわ、梅、桃、梨、ぶどう、牛乳、ヨーグルト、緑茶
夏の邪気・「暑邪」
暑邪とはまさに「暑さ」のこと
この暑さをどう乗り切るかが夏のテーマになりますね!
この暑邪をたくさん受けると身体の潤いがどんどんなくなります…
水分補給はもちろん大事ですが、身体の熱を効率的に冷ましたり、暑さに対応するために潤いを増やしておく養生が必要になります。
熱は上昇しやすい性質があるので、頭がぼーっとしたり、頭痛や目が赤くなったり、口内炎ができたり、喉が痛くなったり、という状態になります。
その為にも汗とお小水という2つの「水」の経路から熱を逃がせることが大切です。
しかし、暑さを避けすぎると、身体に必要な陽気が不足して、他の季節に不調になったり、冷房病になりがちです。
暑さで血流がしっかり流れ、全身の隅々まで栄養が届きやすくなるという夏の効用も享受しましょう。
梅雨と土用の邪気は「湿邪」
6月から7月の梅雨は湿気が多く、その影響が身体にも出やすい時期です。
この不快な湿気のことを東洋医学では「湿邪」といいます。身体にとって不要な水分、湿気のことです。
「湿邪」は、ガムのようにネバネバ、ベトベトしやすく、いろいろなものの通りを塞いでしまいます。
鼻につくと鼻づまり、喉につくと痰、足につくとむくみになったりします。
「湿邪」は厄介な邪気で、一度たまるとなかなか取れません!
また他の不要なものもくっつける性質があります。
湿気に熱が加わると炎症になり、鼻づまりから蓄膿症に、お小水がでにくいだけでなく膀胱炎になったりするのです。
次に「土用」はいつかというと、各季節の終わり18日間を指します。(春夏秋冬ごとにある)
「土用」は五行でいう「脾」という臓器が配当されていて、西洋医学でいう「脾臓」ではなく、東洋医学では消化管全般を指します。
東洋医学では「土」は万物を生み出すものと考え、土壌が植物に栄養を供給するように、消化器官が私たちに食べ物の栄養を供給しているのです。
「土用」の期間は季節の変わり目で、その季節の疲れが最も出やすい期間であり、次の季節の準備期間でもあります。
「土用」は、とにかく胃腸の弱りが出やすいので、いつも以上に気を付けることが大切です。
梅雨と土用の食養生
土用に負担が大きくなる臓器が「脾」と「胃」です。
「脾」は栄養や水分の吸収、「胃」は飲食物の消化が主な働きです。
胃腸は湿気と冷えに弱いため、冷たい物、生もの、甘いものが多くなると疲れやすくなります。
「脾」と「胃」は免疫力とも関係し、胃腸が疲れると風邪をひきやすくなります。
なので、「脾胃」を養うもの、消化を促すもので胃腸を元気にしましょう。
「土」の色は黄色なので、黄色の食材(かぼちゃ、とうもろこし、きび 等)がお勧めです。
また、味噌や酢などの発酵食品もお勧めで胃腸を整えてくれます。
梅雨に時期は、湿気を取りのぞいてくれる食品もお勧めで、豆類(大豆、小豆、枝豆、インゲン豆 等)とうもろこし、もやし、カレー粉や山椒などのスパイス類も利用するのもお勧めです。
※食あたり、下痢になってしまったら…
梅干しとお粥です!
梅は日本の薬食同源食材の最もたるもので、「三毒を断つ」といわれ、食あたりや下痢でもお腹を回復させてくれるもので、予防にも良いといわれています。
お粥は消化に良く、水分も補い元気をつけてくれます。
※「夏痩せに鰻」「土用の丑の日に鰻を食べる習慣」
皆さんもご存じなように、鰻は体力を補う作用があるので夏の土用の時期は特に良いものですね!
※暑い時期は口当たりの良いそうめん等を食べる機会が多くなりますが、動物性タンパク質や夏野菜もしっかり食べて体力を落とさないようにしましょう。
むくみ対策の養生
むくみの原因になる食べ物・・・生もの、甘いもの、冷たいもの、油っこいもの、味の濃いもの
むくみの予防には、原因の反対のものを摂りましょう
→火を通して、甘くない、温かい、さっぱりとしたものを中心にするとむくみにくくなります。
また、利尿作用のあるもので促しましょう
東洋医学では、上半身は発汗で、下半身はお小水で解消すると良いといわれています。
〇上半身のむくみ
辛みのあるもの、シソやカレー粉、生姜、パクチーなどで発汗を促す
〇下半身のむくみ
ハトムギ、小豆やえんどう豆などの豆類、キュウリなどのウリ科のもの(メロン、スイカ、ズッキーニ 、冬瓜等)、とうもろこし、海藻類でお小水をうながします。
ご飯にはハトムギ、小豆、とうもろこしを入れて食べると良いです。←食べたことないけど「とうもろこしご飯」は絶品だそうです!
お茶もとうもろこし茶、ハトムギ茶、小豆茶が利尿作用を促してくれます。
最後に
今は梅雨の時期ですが、梅雨が明けたら本格的な「夏」がやってきます。
今のこの時期から夏の暑さを乗りこえるためにも、薬膳養生でお身体を整えて夏の暑さに備えましょうね!
また、しっかり汗をかくことで、お身体の水分の総入れ替えとなり、身体の芯からのデドックスだと思って、しっかり水分補給しながら気持ち良く汗をかきましょう。
私事ですが、咳が出てまさに湿気からくる症状がなかなか解消されません!しつこい症状です!
皆様もくれぐれもお身体に気を付けてくださいね!
不安がある方は、ビハーラの施術でととのえてください!
血流改善効果があり、むくみ改善や、胃腸が整うことか期待できます。ご来店お待ちしております。<(_ _)>🍀
参考文献:「おうち薬膳養生」瀬戸佳子 著